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American Journal of Ophthalmology

2008
145巻

全層角膜移植時の瞳孔整復の意義

American Journal of Ophthalmology 145巻(2号)2008

Iris reconstruction in penetrationg keratoplasty-surgical techniques and a case-control study to evaluate effect on graft survival.
Arundhati A et al(Singapore)
Amer J Ophthalmol 145(2): 203-9, 2008
・全層角膜移植の時に瞳孔形状を整復すると移植成功率が上がるかどうかを検討。
・PKPとpupilloplasty(iris reconstruction IR)を行った35例(27-77歳)と、PKPだけを行った70例を比較検討した。
・PKP+IR例は平均39.12か月経過観察し、8眼(22.9%)がfailであり、 コ ン ト ロ ー ル群では平均30.26か月の経過観察で、28眼(40%)がfailであり、有意差があった(hazard ratio 2.52, 95%CI 1.14-5.57, p=0.022)。
・視力も良い傾向があった(p=0.4)。
・理由は周辺収差が減ること、前房形成により隅角癒着が減り、iris diaphragmが移植角膜から離れることにより拒絶反応の リ ス ク フ ァ ク タ ーである虹彩後癒着がへり、続発緑内障も減ることによるのであろう

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