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American Journal of Ophthalmology

2008
145巻

黄斑円孔手術時に使用したケナコルトの残存は有害か

American Journal of Ophthalmology 145巻(2号)2008

Improvement of visual acuity one-year after vitreous surgery in eyes with residual triamcinolone acetonide at the macular hole.
Hikichi T et al(札幌)
Amer J Ophthalmol 145(2): 267-72, 2008
・ILM除去のために硝子体手術時に使用した ト リ ア ム シ ノ ロ ンが術後の黄斑円孔修復と視力改善に影響するか否かを検討した。
・Stage 3か4の黄斑円孔で、triamcinolone assisted ILM除去を行った24例26眼で、術後に ト リ ア ム シ ノ ロ ンが円孔部に残存した例としなかった例とで比較。
・26眼全例で円孔は閉鎖し、9眼(35%)で術後3日目に中心窩に ト リ ア ム シ ノ ロ ンが残存していた。
・1年後の視力は、残存9例ではlogMAR=0.81(0.15)±0.33→0.20(0.63)±0.29。非残存の17例では、logMAR=0.71(0.19)±0.38→0.21(0.62)±0.28で、両群間に有意差はなかった

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