Prediction of Proliferative Vitreoretinopathy after Retinal Detachment Surgery otential of Biomarker Profiling
LUKAS J. A. G. RICKER et al (Maastricht ,Netherlnads)
Am J Ophthalmol 2012 ;154 :347-354
・網膜剥離手術後のPVR発症の予測において、臨床上の危険因子と生体マーカーをあわせた可能性を調べる。
・裂孔原性網膜剥離に強膜バックリング手術を行った患者から採取した網膜下液のうち、50の項目を同時に計測する。複数のbead-basedイムノアッセイを使用した。バイオバンクに保管している306検体のうち最初の手術から3ヶ月以内にPVRが原因で再剥離した21例がPVR群、合併症が無かった54例で年令、性別、貯蔵期間が一致するものをRRD群とした。
・PVRの過程は、いくつかの段階を経た創傷治癒を暗示し、その中には炎症性細胞の流入、細胞の増殖と移動、細胞外物質の変形などが含まれる。再剥離に関し、硝子体内薬理学的物質に注目した。
・今回の調査で、術前のPVRの重症度と、単一の生体マーカーCCL22又は、複数の生体マーカー、CCL22(ケモカインリガンド2)、IL-3(インターロイキン3)、MIF(マクロファージ遊走阻止因子)との両者が、線維化する眼病変の予測に役立つとわかった(P<.001)。また、術前の硝子体出血、術前の冷凍凝固、外傷は高いサイトカインのレベルをもたらすため、PVRの危険を増す。(YM)