Visual Field Characteristics in Normal-Tension Glaucoma Patients With Autonomic Dysfunction and Abnormal Peripheral Microcirculation
HAE-YOUNG LOPILLY PARK et al (Seoul ,Korea)
Am J Ophthalmol 2012 ;154 :466-475
・60人60眼のNTG患者(視神経乳頭の異常、緑内障性視野変化、開放隅角、眼圧は21㎜Hg以下、2年以上通院中)に眼科的検査を行ない、その後リウマチ部門にて心拍数の変化と爪の毛細血管撮影で末梢の微少循環を調べた。
・自律神経機能不全又は異常な末梢微少循環があると、中心10度、特に上方の中心10度に近い深い視野欠損に至る。
・黄斑中心繊維には酸素が多く必要で、虚血の際に黄斑ガングリオンセルと中心繊維の選択的欠損がおこり、最初にダメージを受ける。
・仮説として、自律神経機能不全と異常末梢微少循環を有するNTG患者には視神経乳頭の虚血をもたらすのではないか。ゆえに中心10度の欠損は、乳頭出血と血管の危険因子(高血圧、偏頭痛、レイノー現象、睡眠時無呼吸)を伴う可能性がある。(YM)