眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > レチノイン酸の網膜保護作用

American Journal of Ophthalmology

2008
146巻

レチノイン酸の網膜保護作用

American Journal of Ophthalmology 146巻(3号)2008

Effect of oral 13-cis-retinoic acid treatment on postoperative clinical outcome of eyes with proliferative vitreoretinopathy.
Chang YC et al(Taiwan)
Amer J Ophthalmol 146(3): 440-6, 2008
・術後の 13-cis-retinoic acid(RA)内服が増殖性硝子体網膜症に対して、 シ リ コ ン オ イ ルを使用した硝子体手術後の結果を改善させるかどうかを検討。
・裂孔原性網膜剥離でPVRを伴っていた35例35眼の内、16眼にRA 10mgを1日2回術後8週間摂取した群と、19眼の コ ン ト ロ ー ル眼とで比較。
・1年後の経過観察で剥離が消失したものは、RA群は15/16(93.8%)、 コ ン ト ロ ー ル群は12/19(63.2%)で有意差があった(p=0.47)。
・黄斑pucker形成は、RA群は18.8%、cont群は78.9%で有意差(p=0.001)。
・ レ チ ノ イ ン酸は in vitroで ヒ トRPE細胞の増殖を抑制することが分かっている。
・臨床的にもRAの内服は、尋常性座そうや頭や首の扁平上皮癌の治療に使用されている

過去のアーカイブ