Short-Term Topical Bevacizumab in the Treatment of Stable Corneal Neovascularization
CHENG SF et al (USA)
Am J Ophthalmol 154:940-948,2012
・ベバシズマブ点眼で治療された症状の固定しているCNVの20例に関する臨床試験の結果を報告する。さらに、治療に対する反応と病因との相互関係を調査した。
・20人20眼(平均年齢52.5±3.3歳、男性12人、女性8人)
ヘルペス性角膜炎8人、角膜移植後5人、角膜stem cell 欠損4人、ドライアイ1人、翼状片1人、角膜外傷1人
・0.1%ベバシズマブ点眼1日2回(n=5)または4回(n=15)点眼を3週間続けた。
・CNVの3つの測定基準が調査された。(1) 新生血管領域 (2)血管径 (3)侵襲エリア
・18人(90%)が24週間の経過観察期間を完了した。2人(10%)が6週で脱落。
・治療前と比較して、新生血管エリア患者が6週後に(P= 0.007)、血管径は12週後に(P=0.006)の統計学的に有意な改良を示した。
・最終診察時、新生血管領域47.5%、血管径36.2%、侵襲エリア20%減少した。疾患との関連はなかった。視力、角膜中央の厚さに変化はなかった。
副作用は認められなかった。
・短期のベバシズマブ点眼治療が症状の固定したCNVの程度を減らすことができることを示唆する。さらに、治療効果は治療中止の後に持続した。(CH)