Intravitreal Injection of Expansile Perfluoropropane (C3F8) for the Treatment of Vitreomacular Traction
Rodrigues IA, Jackson TL, et al.(UK)
Am J Ophthalmol 155 (2):270–276, 2013
・硝子体-黄斑牽引(VMT)に対してC3F8の硝子体注入のみでの治療の効果を調査
・VMTが3か月以上持続した14例15眼、100%のC3F8を0.3mL硝子体注入、体位制限なし、398.7±174.4日追跡
・1か月後に6眼(40%)でVMTが解除、さらに3眼(20%)が6か月以内にVMT解除。4眼(27%)で解除されず硝子体手術を施行、残り2眼(13%)は手術を希望されず
・中心窩の形状は7眼(47%)で維持
・最終視力は0.03 logMAR unit 改善(p=0.536)、最大中心窩厚(MFT)は1か月後から有意に減少(p=0.041)【Tab.2】
・1か月後に解除される症例は、VMTの範囲が狭い(p=0.536)、硝子体界面の反射が低い、MFTが500μm未満、であった
【結論】持続する症候性VMTに対して、C3F8の硝子体注入は硝子体手術の代わりに侵襲が少ない治療として提案できる。SD-OCTにてVMTの範囲が狭い症例、硝子体界面の反射が狭い症例に限って効果があるようだが、更なる調査を要する。(MK)