Relationship between diabetic retinopathy and sleep-disordered breathing.
Shiba T et al(東邦大)
Amer J Ophthalmol 147(6): 1017-21, 2009
・48例のNPDRと118例のPDRで手術を受けた症例について検討した。
・ ハ ゚ ル ス オ キ シ メ ー タを夜間睡眠中に装着し、睡眠時4% ODI(Oxygen desaturation index:4%を超える低酸素事象の1時間当たりの数)と、平均SpO2%を計算した。4% ODIが1時間当たり5回を超えた場合、睡眠障害呼吸(sleep-disorderd breathing: SDB)と診断した。
・NPDRの29%と、PDRの48%がSDBと診断され、SDBの発現と4%ODI/時間値は、PDRではNPDRよりも有意に高かった(p=0.003とp=0.03)。
・重回帰分析では、若年者程、4% ODI値が高いほど、PDRの診断に貢献していた。
・年齢:回帰係数 -0.34, t値 -4.44, p<0.0001、4% ODI:回帰係数 0.20、t値 2.15、p=0.03。
・このことから糖尿病患者では夜間のSDBにより引き起こされる、低酸素と回復の繰り返しがPDRへの進展と関連していると考えた