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American Journal of Ophthalmology

2013
156巻

ルセンティス治療後の黄斑下繊維増殖

American Journal of Ophthalmology 156巻(1号)2013

Subfoveal fibrosis in eyes with neovascular age-related macular degeneration treated with intravitreal ranibizumab.
Bloch SB et al(Denmark)
Amer J Ophthalmol 156(1): 116-124, 2013
・197例197眼の未治療のAMDによるCNV患者で、中心窩下に繊維増殖がない症例にranibizumab治療を行い、24ヶ月まで観察した。
・中心窩下の繊維増殖の発生率は、Predominantly classic CNVでは、minimally classicあるいはoccult CNVよりもHazard Ratioは5.95(95%CI=3.25-10.90)であったが、中心窩萎縮をともなった繊維増殖の発生率は、1.8年の経過観察では3.38倍(95%CI=1.47-7.81)であった。
・どんな繊維増殖でもそれが発生する率は、ETDRS視力が40以下の者では、70以上の者と比較して、3.38倍(95%CI=1.10-10.38)であった。
・CNVの発生から治療までの期間が15日以上経ったものでは、15日未満の者に比較して、繊維増殖の発生率は2.24倍(95%CI=1.28-3.94)であった。
・繊維増殖を来たしたものは有意に視力が不良であった。(TY)

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