眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > 高度近視眼の黄斑円孔に対するILMフラップ反転法

American Journal of Ophthalmology

2013
156巻

高度近視眼の黄斑円孔に対するILMフラップ反転法

American Journal of Ophthalmology 156巻(1号)2013

Efficacy of inverted internal limiting membrane flap technique for the treatment of macular hole in high myopia.
Kuriyama S et al(大津日赤)
Amer J Ophthalmol 156(1): 125-131, 2013
・眼軸長が26.5mm以上の高度近視眼で網膜剥離を伴った4眼と伴わない6眼の計10眼の黄斑円孔でinverted ILM flap法の効果を検討した。
・23Gの3ポート硝子体手術で、最初にPDVを発生させ、全例でtriamcinoloneを使用して残存皮質を除去し、Michalewskaらの方法に従ってinverted ILM flap法を行った。
・黄斑円孔周囲2DDまでICG染色したILMを円状に剥離し、円孔周囲のILMは残存させ、ILMを円孔の全周から掻把し、ILMを円孔上で反転させ、円孔を覆い、20%SF6ガス置換した。
・黄斑円孔はRD+の3/4眼、RD-の5/6眼で1回で閉鎖した。
・術後視力は5眼で2ライン以上改善、4眼で不変、1眼で悪化した。
・この方法は高度近視黄斑円孔眼では有効である。(TY)

過去のアーカイブ