Evaluation of a Thermosensitive Atelocollagen Punctal Plug Treatment for Dry Eye Disease
Kojima T, Murat D, et al.(慶應大、東京歯大)
Am J Ophthalmol 157(2):311–317 , 2014
【目的】ドライアイに対する温度感受性アテロコラーゲン涙点プラグの効果を検証
【方法】in vitroでキープティア®を37,39,41,43℃に温め適切な温度と凝固までの時間を評価
ドライアイ患者を2群に分け、2つの方法でキープティア®を涙小管に挿入;①室温で15分間置いてから注入(14例27眼)、②41℃で8分間温めてから涙小管に挿入(preheating群、13例23眼)
プラグ注入1か月後にstrip meniscometry、染色、BUT、自覚症状スコアにて評価
【結果】in vitroの実験にて、41℃で8分間温めるのがゲルが固まるのには十分だと判明【Fig.1】
従来の注入方法ではフルオレセイン染色スコアが有意に改善した(3.5±2.3→2.5±0.9, P<0.05)
Preheating群ではフルオレセイン染色スコア(3.7±1.7→1.5±1.2)、strip meniscometry(0.6±0.7mm→1.1±0.3mm)、BUT(3.2±0.7秒→4.8±1.0秒)、visual analog scale スコア(6.6±1.5ポイント→4.1±0.9ポイント)のいずれもが有意に改善した(P<0.05)。【Fig.2】
【結論】温度感受性アテロコラーゲン涙点プラグはドライアイ患者に対して効果がある。Preheating法はその効果を増大させるのに有用であるようだ。(MK)