Comarison of wide-field fluorescein angiography and 9-field montage angiography in uveitis
BENJAMIN P. NICHOLSON et al. (USA)
Am J Ophthalmol 157(3): 673-677, 2014
31名52眼のぶどう膜炎患者でのFA漏出領域は9方向パノラマよりもオプトスで広かった。49眼中22眼では、少なくとも25%以上オプトスで多く漏出を認めた。2眼(4.1%)では少なくとも25%オプトスの方が少なかった。25眼(51%)ではほぼ同様であった。9方向パノラマで漏出が無かった2眼でもオプトスでは認めた。49眼中23眼では後極に漏出を認め、そのうちの17眼(73.9%)ではオプトスでより後極に認めた。1枚の200度オプトスFAでは通常FAの平均1.5倍の領域を確認できた。
ぶどう膜炎での血管の異常は通常の画角50度FAでは写らない網膜周辺部に起こりやすい。オプトス眼底カメラは一枚で画角200度を撮影でき、通常の30から50度に比し広い。基本的に眼底カメラとSLOでは光源と反射光を受ける方法が異なる。眼底カメラではレンズの周辺は眼底に光源を設定し、レンズ中心でカメラ内の反射光の焦点を合わせる。一方SLOでは細いレーザー光源がだ円の鏡で網膜上に焦点を合わせる。光源が細いので、より広い瞳孔で反射光を受け取る。ゆえにオプトスSLOは広角というだけでなく、質的に異なるFA像を作る。
明らかなFA漏出は9方向パノラマで4.8㎟に対しオプトスで22.5㎟と広く認められた(P<0.0001)。
オプトスで多く漏出を認める理由
撮影される範囲が広い
②撮影範囲内に漏出を認める感度がSLOの方が高い。背景螢光が減少するため小血管の漏出も確認しやすい。(YM)