Risk Factors for Optic Disc Hemorrhage in the Low-Pressure Glaucoma Treatment Study
RAFAEL L. FURLANETIO, et al. (New York, U.S.)
Am J Ophthalmol 157(5): 945-952, 2014
・乳頭出血の危険因子と、0.5%マレイン酸チモロールと0.2%酒石酸ブリモニジンが乳頭出血に影響を与えたかどうか調査した。
・127人253眼 平均年齢64.7±10.9歳 平均経過観察期間40.6±1.2ヶ月
ベースラインの眼圧を決めるため、4週間wash outし、8時、10時、12時、16時の眼圧を測定した。
1日2回の0.5%マレイン酸チモロール点眼(138眼)か0.2%酒石酸ブリモニジン点眼(115眼)に振り分けられた。
点眼開始から1ヶ月、4ヶ月、その後4ヶ月毎に経過観察した。
・18眼(7.1%)に乳頭出血を認めた。乳頭出血1カ所5眼、2カ所4眼、3カ所2眼、4カ所以上7眼
0.5%マレイン酸チモロール 12/138眼(8.6%)
0.2%酒石酸ブリモニジン 6/115眼(5.2%)
再出血 0.5%マレイン酸チモロール 10/12眼(83.3%)
0.2%酒石酸ブリモニジン 3/6眼(50%)
・単変量解析では、片頭痛の既往、低い収縮期血圧、低い眼灌流圧が危険因子であった。
マレイン酸チモロールも影響を与えた。
多変量解析では、片頭痛の既往、rimの薄さ、β-blocker内服、低い収縮期血圧が独自の危険因子であった。
・低眼圧緑内障での眼圧と無関係な変数が乳頭出血の発生と結び付けられたという発見は、眼圧に依存しない要因の役割を強調させるものである。(CH)