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American Journal of Ophthalmology

2014
158巻

多焦点眼内レンズの問題点

American Journal of Ophthalmology 158巻(2号)2014

Reduction in mean deviation values in automated perimetry in eyes with multifocal compared to monofocal intraocular lens implants.
Farid M et al(CA USA)
Amer J Ophthalmol 158(2): 227-231, 2014
・両眼に多焦点眼内レンズを使用した22例と、単焦点IOLを使用した15例に、ハンフリー視野10-2を、指標径Ⅲを使用して測定した。
・全例、網膜等にも異常はなく、視力も正常で、乱視も0.5D未満である。
・使用多焦点IOLは全例回折型である(Tecnis ZMB00, Tecnis ZMA00, ReSTOR SN6AD1)、単焦点IOLは(Tecnis ZCB00, Tecnis ZA9003, Acrysof SN60WF)である。
・10-2の平均MD値は多焦点群でー2.84±2.32dB、単焦点群でー0.97±1.58dBで有意差があった(P-0.006)。
・パターンSDは1.41±0.94:1.41±0.37で、有意差がなかった(p=0.99)。
・この傾向は6か月後も同様であった。
・このことから、黄斑変性、RPE変化、緑内障などの患者には使用すべきでない。(TY)

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