Dysphotopsia after Temporal versus Superior Laser Peripheral Iridotomy: A Prospective Randomized Paired Eye Trial
Vanessa Vera, Iqbal Ike K. Ahmed, et al. (Canada)
Am J Ophthalmol 157(5) : 929-935, 2014
【目的】周辺部レーザー虹彩切開術(LPI)を施行する位置が術後の異常光視症の頻度に関係するか調査
【対象と方法】原発性閉塞隅角症(PAC)およびPAC疑い患者。片眼には耳側に、反対眼には上方にYAGレーザーによるLPIを施行。部位は前向きランダムに割付け。患者にはLPI施行部位を伝えず。術前と術後1か月で異常視の有無を聞き取り調査。
【結果】208名エントリー、うち169名(84%)完遂。
線状の異常光視が耳側で18眼(10.7%)、上方で4眼(2.4%)出現(p=0.002)【Tab.2】【Fig.2】。上方LPI後に線状の異常光視を自覚した18眼のうち11眼はLI孔がまぶたで完全に隠れていた【Tab.3】。
他の異常光視の頻度は両群に有意差みられず【Fig.2】
LPIの痛みスコアは耳側の方が有意に高かった(2.8±2.2 vs 2.1±2.0; p=0.001)。術中出血の頻度は同程度(8.9% vs 10.1%; p=0.71)。
【結論】耳側へのLPIは安全に施行でき、上方へのLPIに比べ線状の異常光視症が少ないようだ。したがって虹彩耳側はLPIに適した場所と考えられる。(MK)