Long-term development of significant visual field defects in highly myopic eyes.
Ohno-Matui K et al(東京医科歯科大)
Amer J Ophthalmol 152(2): 256-65, 2011
・高度近視(-8Dを越える、あるいは眼軸長26.5mm以上)で5年以上経過をみた308例492眼のカルテを調べ、ゴールドマン視野結果を検討した。
・視野を100部位に分け、V4イソプターで10%以上の視野欠損がみられたものを有意な視野狭窄とし、経過観察中に10%以上の視野狭窄の進行があったものを有意な進行と定義した。
・後極部に高度近視性の眼底変化があり、それによる視野欠損のある症例は除外した。
・11.6±5.5年の経過観察中に新たに有意な視野欠損の発生したものは13.2%にみられた。
・高度近視眼で有意な視野欠損のみられる頻度は、円形乳頭(26/322 8.8%)よりも楕円形乳頭(垂直楕円 20/84 23.8%、斜楕円 19/78 24.4%)の方が有意に高かった。
・欠損部位別では、鼻側耳側の両方に欠損のある症例は円型乳頭 14/26 53.8%、垂直楕円乳頭 13/20 65.5%、斜楕円乳頭 10/19 52.6%であった。
・有意な視野欠損のあった症例で、10.2±3.4年の経過観察中に73.8%(48/65)で、有意な視野欠損の進行がみられた。
・視神経乳頭耳側縁の強膜曲率半径の急激な変化に伴った神経線維の進展あるいは彎曲だけが、この視野狭窄の進行に関連していた。