Vitrectomy timing for retained lens fragments after surgery for age-related cataracts: A systematic review and meta-analysis.
Vanner EA et al(NY USA)
Amer J Ophthalmol 152(3): 345-57, 2011
・白内障手術時に落下した水晶体片を硝子体手術で除去するタイミングについて、1985/1~2010/7の報告を調査した。
・10例以上の症例で3ヶ月以上経過を追ったもののmeta-analysisである。
・評価は視力、網膜剥離、眼圧上昇、眼内炎、CME、角膜浮腫である。
・257篇の内、27研究31論文を検討。早期硝子体手術はより良い結果が得られており、白内障手術から3日以上経ってから硝子体手術を行った例は、良い視力が得られない(視力0.5以下)のは OR=1.13(95%CI=1.04-1.22 p=0.005)、視力が悪い(視力0.1以下)のは OR=1.05(95%CI=1.01-1.09 p=0.009)。
・3日以上の硝子体手術では、硝子体手術前に網膜剥離の発生は OR=1.29(95%CI=1.01-1.65 p=0.038)、硝子体手術後の網膜剥離発生は OR=1.13(95%CI=1.02-1.26 p=0.024)。
・3日以上の硝子体手術では、眼圧上昇は OR=1.23(95%CI=1.07-1.41 p=0.003)。眼内感染か炎症は OR=1.20(95%CI=1.01-1.42 p=0.041)であった。
・CME、角膜浮腫は有意差がなかった