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American Journal of Ophthalmology

2012
153巻

重症滲出性AMDに対する網膜色素上皮脈絡膜移植

American Journal of Ophthalmology 153巻(1号)2012

A free retinal pigment epithelium-choroid graft in patients with exudative age-related macular degeneration: results up to 7 years.
Zeeburg EJTV et al(UK)
Amer J Ophthalmol 153(1): 120-7, 2012
・滲出性加齢黄斑変性症で、網膜色素上皮-脈絡膜移植を2001年6月から2006年2月までに受けた130例133眼について検討した。
・手術方法は、網膜下に液を注入して黄斑部網膜を剥離させ、耳側に作成した網膜切開部からCNVを除去した後、2x3mmの全層網膜(網膜+RPE+脈絡膜)を切り出し、網膜を剥離した後に黄斑下に移植した。
・パーフルオロカーボンで押さえてシリコンオイル置換し、3ヶ月後にSOを抜去した。
・全例がPDTの非適応あるいはPDT無反応者である。
・術前のBCVAは20/250であったが、手術4年後には15%はBCVAは0.1以上で、5%ではBCVAが0.5以上になった。
・1例は20/32(0.625)の視力が得られ、術後7年目まで維持できていた。
・合併症は増殖性脈絡網膜症が13例、再発性新生血管が13例、低眼圧が2例であった。
・通常治療ができないAMD患者には良い治療方法であろう。

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