Incidence of late-onset ocular hypertension following uncomplicated pars plana vitrectomy in pseudophakic eyes
Noriko toyokawa et al (Nara)
AJO 159(4):727-732, 2015
・6か月以上経過観察ができて、過去に緑内障やぶどう膜炎、シリコンオイルを用いた硝子体手術などの眼圧上昇をきたす可能性がある疾患がなく、Vitと白内障同時手術あるいは、IOL眼でVitを片眼のみ行った患者767例767眼を対象
・同時手術 591眼、 単独手術(IOL眼) 176眼 ケナコルト使用 術後1か月ステロイド点眼
・遅発性眼圧上昇:術後2か月以降で2回以上眼圧21mmHgをこえる、術前に比べて4mmHg以上の上昇
・平均観察期間47.8±25.3か月、男性383人、女性384人
・RRD 308, ERM 202, MH 169, VH 44, Subretinal hem 16, VRT 15, OCV 12, Retinochisis 1
・20G 240, 23G 51, 25G 476eyes
・32眼/767眼(4.2%)が眼圧上昇をきたした
・疾患、ゲージ、Catオペの有無による違いはなし
・ガスタンポナーデ 有 25/478(5.2%) 無 7/289(2.4%) (P=.06)
・18眼は点眼治療、3眼は緑内障手術が必要であった
・ほとんどの症例で視野障害はきたさなかったが、2眼で緑内障性視野障害の進行を認めた
・60か月を超えてから眼圧上昇をきたした症例が7眼/32眼(21.9%)認めた
・平均眼圧: 術眼 16.4±2.1mmHg → 27.5±6.8mmHg
僚眼 16.4±2.0mmHg → 16.7±2.3mmHg
・31/32眼で手術眼のみ眼圧上昇
・遅発性眼圧上昇の予防方法がない現時点では、Vitrectomyを行う際に眼圧上昇の可能性と長期のフォローアップについて説明しておかなければならない(MM)