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American Journal of Ophthalmology

2016
165巻

交代制勤務:中心性漿液性網脈絡膜症のリスク要因

American Journal of Ophthalmology 165巻(5号)2016

Shift Work: A Risk Factor for Central Serous Chorioreti nopathy
ELODIE BOUSQUET, et al. (France)
Am J Ophthalmol 2016(5);165:23-28.
目的:シフトの仕事あるいは睡眠障害が中心性漿液性網脈絡膜症(CSCR)のリスク要因であるかどうか調査する。
対象と方法:CSCグループ40人(44.1±8.6歳)、男性34人、女性6人
コントロールグループ40人(43±10.1歳)、男性34人、女性6人
CSCグループ40人中、急性期26人、慢性期14人
睡眠障害の評価は不眠症重度指数(ISI)で評価した。(点数が高いほど重症)
結果:平均ISIスコア CSCグループ 9.6±6.2、コントロールグループ 4.1±4.5 (p<0.001)
平均ISIスコア10以上 CSCグループ 57.5% (急性期78.6%、慢性期46.1%)、コントロールグループ 15% (p<0.001)
シフト勤務 CSCグループ17人(42.5%)、コントロールグループ6人(15%)(p=0.007)
シフト勤務の人のISIスコア CSCグループ 10.9±5.5、コントロールグループ 5.2±5.5 (p<0.001)
高血圧、うつ、アレルギー、タバコ、アルコールはグループ間で相違なかった。
結論:交代制勤務がCSCRの独自のリスク要因であることを示唆する。
就労時間の変更が長期または再発性のCSCR患者の治療の一つとして考えられる。(CH)

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