Randomized, controlled, phase 2 trial of povidone-iodine/dexamethasone ophthalmic suspesion for treatment of adenoviral conjunctivitis.
Pepose JS et al(MO USA)
Amer J Ophthalmol 194(10): 7-15, 2018
・急性アデノウィルス結膜炎に対する、0.6%ポビドンヨ-ド(PVPI)と0.1%デキサメタゾン(DX)の懸濁液の効果を144例で調べた。
・通常使用するイソジン点眼は10%の液を16倍にしており、0.625%である。
・PVPI+DX(n=48)、PVPI単独(n=50)、基質単独(n=46)の3群に分け、1日4回を5日間使用し、臨床的な改善とウイルスの消滅を調べた。
・6病日での症状改善率はPVPI+DXでは31.3%で、基質単独 10.9%(p<0.016)、PVPI単独 18.0%(有意差なし)よりも多かった。
・ウイルス検出率は3日目でPVPI+DX:基質単独:PVPIでは35.4%:8.7%(p=0.0019):32.0%(有意差なし)、6日目でも79.2%:56.5%(p=0.019):62.0%(有意差なし)であった。
・角膜浸潤、点状角膜症や眼瞼浮腫などの副作用はそれぞれ53.4%:69.0%:62.7%で発症し、薬剤を中止した例はそれぞれ9例:16例:12例であった。
・PVPI+DX治療は有効な方法である。(TY)