Low sensitivity of the van Herick Method for detecting gonioscopic angle closure independet of observer expertise.
Johnson TV et al(MD USA)
Amer J Ophthalmol 195(11): 63-71, 2018
・狭隅角眼に対するvan Herick assessment(VHA)と隅角鏡との一致率を調べた。
・50歳以上の手術を受けていない狭隅角眼131名の片眼について、経験ある眼科検査員によってVHAを行い、同時に、眼科研修医、緑内障専門医がVHAと隅角検査を行った。
・隅角鏡での隅角閉鎖に対するVHAの感受性sensitivity(実際に陽性であると正しく識別された真の陽性率)と特異性specificity(隅角閉塞ではないと正しく識別された真のネガティブ率)を求めた。
・隅角鏡で実際に閉塞していた症例は14.5%であったが、VHAによる感受性は眼科検査員では57.9%、研修医では78.9%、専門医では68.4%であった。
・一方、VHAによる特異性はそれぞれ88.5%、88.2%、87.5%であった。
・このことから、VHAは例え緑内障専門医が判定しても隅角閉塞を見逃すし、開放隅角の8人に1人は閉塞隅角だと診断してしまい、余りあてにならない検査であるため、やはり隅角鏡検査が必要である。(TY)