眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > CRAO患者の脳梗塞リスク

American Journal of Ophthalmology

2018
196巻

CRAO患者の脳梗塞リスク

American Journal of Ophthalmology 196巻(12号)2018

Stroke Risk and Risk Factors in Patients With Central Retinal Artery Occlusion
Patric Lavin et al (USA)
Am J Ophthalmol 196(12): 96-100, 2018
103例のCRAOと診断された患者の血液検査、心臓・頸動脈・脳の機能評価
23%で炎症反応(ESR・CRP)亢進、33%で高血圧(収縮期血圧>180mmHg、拡張期血圧>100mmHg)、66%が頭部MRIを撮影し、37.3%で脳梗塞あり(ほとんどは小さいもの)があり、多くはCRAOと同側であった。
36.7%で同側の頸動脈病変、20%で心エコー異常(重篤な弁疾患、EF低下、AMI、感染性心内膜炎を含む)
10.6%でAf:退院後の長期検査でAfが見つかった症例3例
全体で79%が何らかの入院治療を要するような急性疾患を認めた:25.2%で外科的処置、93%で処方変更
退院後90日以上経過観察できた75例で、6例(8%)死亡、8例(11%)脳梗塞、13例(17%)心筋梗塞であり、複合して起きたものは24例32%であり、TIA後の発症頻度よりも高い
CRAOはTIAと同様、発症した場合は血圧や脳/頸動脈/心臓のリスク評価を行うのが良い(MM)

過去のアーカイブ