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American Journal of Ophthalmology

2019
205巻

糖尿病と視神経周囲の神経線維層厚cpRNFLT

American Journal of Ophthalmology 205巻(9号)2019

Glucose tolerance levels and circumpapillary retinal nerve fiber layer thickness in a general Japanese population: The Hisayama Study.
Fujiwara K et al(九州大)
Amer J Ophthalmol 205(9): 140-146, 2019
・耐糖能と視神経周囲の神経線維層厚cpRNFLTとの関連を調べた。
・久山スタディでの2809名(40-79歳)のうち、1324名を対象とした。
・耐糖能は75g経口ぶどう糖負荷試験で求めた。
・年齢や性で調整した平均xpRNFLT値は、負荷試験が正常であったものに比して、前糖尿病(p=0.04)あるいはDM者(p=0.004)で有意に薄かった。
・年齢や性で調整したcpRNFLTは空腹時血糖が高いほど、負荷2時間値が高いほど薄かった(いずれもp<0.05)。
・耐糖能が低いことが有意にcpRNFLTの菲薄化に関連していた事から、前糖尿病期から神経線維は欠損し始め、高血糖がcpRNFLTの菲薄化に影響していることが示唆された。(TY)

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