眼科JOURNALトップ > American Journal of Ophthalmology > プロスタグランジン点眼で瞳孔間距離が狭くなる

American Journal of Ophthalmology

2019
206巻

プロスタグランジン点眼で瞳孔間距離が狭くなる

American Journal of Ophthalmology 206巻(22号)2019

Shortening of Interpupillary Distance after Instillation of Topical Prostaglandin Analog Eye Drops
Ichiya Sano, et.al.(自治医大)
Am J Ophthalmol 2019; 206:11-16
・2004-2017、両眼にプロスタグランジン(PGA)点眼を開始した152例をretrospectiveに解析
・コントロール群としてPGA点眼未使用の緑内障患者61例
・PGA点眼は2-24M継続、瞳孔間距離(IPD)は点眼開始0-2M前および開始後3-24Mにオートレフラクトメーターを用いて測定
・IPDは治療後に有意に短縮;PGA群 -0.80±2.1mm(P<0.001)、コントロール群 0.05±0.96mm(P=0.69)

・ビマトプロスト点眼群(-2.20±0.97mm)が他のPGA群(-0.65±2.09mm)よりも有意に短縮量が大きい(P<0.001)
・IPD≧2mm短縮;ビマトプロスト85.7%、トラボプロスト20.0%、ラタノプロスト18.2%、タフルプロスト17.2%
・IPD≧3mm短縮;ビマトプロスト35.7%、トラボプロスト12.0%、ラタノプロスト14.5%、タフルプロスト12.1%
・PGA点眼で24M以内にIPDが有意に減少する。その効果はビマトプロストが他のPGAより大きい。オートレフラクトメーターは非侵襲的で迅速にプロスタグランジン関連眼窩周囲症(PAP)を数値化してくれる。(MK)

過去のアーカイブ