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American Journal of Ophthalmology

2019
205巻

角結膜化学熱傷を前眼部OCTAで評価

American Journal of Ophthalmology 205巻(21号)2019

Anterior Segment Optical Coherence Tomographic Angiography Assessment of Acute Chemical Injury
Simon S.M. Fung, et al. (UK)
Am J Ophthalmol 2019;205:165-174
・化学熱傷に続く輪部結膜の虚血を通常所見と前眼部OCTAで比較
・急性化学熱傷10例15眼
・前眼部写真で輪部結膜の上皮欠損と虚血を判定
・OCTA(Optovue社のAngio Vueに前眼部用アダプター装着)で撮影した結膜輪部の虚血と比較
・輪部虚血の範囲;臨床所見 2.3±3.6時間、OCTA 5.1±4.2時間(P=0.03)ともに結膜上皮欠損の範囲(7.3±5.1時間)より狭い
・OCTA縦断解析にて血管エリアは0.2±0.1%回復
・受傷3M後の視力は、輪部結膜フルオ染色(r=0.67, P=0.006)およびOCTAによる輪部結膜虚血(r=0.76, P=0.001)と有意に相関
・OCTAは急性化学熱傷に伴う輪部結膜虚血の範囲および改善を他覚的に明らかにすることが出来る。OCTAにり、臨床所見で予想されたより広範囲に輪部虚血があることが明らかになり、それは視力改善と高く相関した。OCTAは眼の化学熱傷のマネージメントに有用である。(MK)

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