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American Journal of Ophthalmology

2020
213巻

Fuchs角膜内皮ジストロフィの起床後の屈折変化

American Journal of Ophthalmology 213巻(5号)2020

Morning myopic shift and glare in advanced Fuchs endotherial corneal dystrophy.
Loreck N et al(Germany)
Amer J Ophthalmol 213(5): 69-75, 2020
・進行したFuchs角膜内皮ジストロフィFECDの特徴として、主観的な視力が朝悪く、昼になると軽快することが知られている。
・角膜の厚さ、屈折度、グレア視力の日内変動をFECDの29眼とCtrl22眼で調査した。
・Scheimpflug(Pantacam)を含めた検査を午後4時と翌朝8時に行った。
・角膜頂点厚はFCEDでは朝が41.45±34.1μ厚く(p<0.001)、Ctrlでは朝が5.50±6.72μ厚かった(p=0.001)。
・朝の屈折度の近視化は、FECDでは-0.64±0.6D(p<0.001)、Ctrlでは-0.01±0.50D(p=0.46)。
・朝の矯正視力の悪化はFECDでは0.15±0.18logMAR(p<0.01)、Ctrlでは0.02±0.04logMAR (p=0.17)。
・朝のグレア視力の悪化はFECDでは0.34±0.25logMAR(p<0.001)、Ctrlでは0.05±0.11 logMAR (p=0.11)であった。
・FECDでは起床後1時間程見にくい要因は角膜浮腫のためである。(TY)

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