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American Journal of Ophthalmology

2020
219巻

硝子体手術後の視野欠損について

American Journal of Ophthalmology 219巻(11号)2020

Paracentral and cecocentral scotomas after pars plana vitrectomy for rhegmatogenous retinal detachment.
Khurana RN et al(CA USA)
Amer J Ophthalmol 219(11): 163-169, 2020
・裂孔原性網膜剥離RRDに対する硝子体手術後の傍中心ならびに中心暗点について検討した。
・2013/1から2018/12に一人の術者が23Gあるいは25GでPPVを行った140例の内、視野欠損を来した9症例(6.4% 平均61歳)をretrospectiveに検討した。
・9例全例が右眼の発症で、そのうち6例は黄斑剥離は発症していなかった。
・9例中7例は術後1週間で中心暗点を自覚しており、9例全例が耳下側視野の欠損が含まれており、OCT上では上鼻側神経節細胞の欠損がみられ、網膜外傷の可能性が示唆された。
・9例中2例は中心暗点による視力低下がみられた。
・原因として空気ガス置換中の還流針からの空気流による外傷が考えられ、空気置換後はゆっくりしたガス注入を心がけるべきだと考えた。(TY)

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