Full-thickness macular hole: Are supra-RPE granular deposits remnants of photoreceptors outer segments? Clinical implications.
Govetto A et al(Italy)
Amer J Ophthalmol 245(1): 86-101, 2023
・連続する143例149眼の黄斑全層円孔の最低12か月後の術後視力について、形態から検討した。
・RPE上の顆粒状の沈着物は149眼中121眼(81.2%)で見られた。
・円孔縁がスムーズなものは58眼(38.9%)で、凸凹なものは91眼(61.1%)であった。
・また、手術前の経過観察中にスムーズな辺縁から凸凹の辺縁に変化したものは8%にみられた。
・単相関分析では、RPE上の顆粒状沈着物の存在が術後視力の不良に関連していた(p<0.001)。
・単相関と多変量解析で、凸凹の辺縁が術後視力不良に有意に関連していた(p<0.001)。
・また、辺縁の凸凹の症例では術後の形態の回復が有意に不良であった(p<0.001)。
・RPE上の顆粒状沈着物や辺縁の凸凹は黄斑円孔での視細胞の破壊の指標であり、辺縁の凸凹は深層の視細胞の不可逆的な障害を意味しているだろう(TY)