Corneal Edema and Keratoplasty: Risk Factors in Eyes With Previous Glaucoma Drainage Devices
BRADLEY BEATSON, et al. (US MA)
Am J Ophthalmol 2022(6);238: 27–35.
・目的: 緑内障チューブシャント手術 (GDD)術後の角膜不全に関係する危険因子を評価すること。
・対象と方法:GDDを受けた 1610 眼のうち79 眼 (5%) が術後角膜不全を発症し(角膜不全群)、46 眼が角膜移植術を受けた。DSAEK 39眼、全層角膜移植5 眼、人工角膜移植2眼。
・角膜不全にならなかった220眼を対照群とした。
・結果: GDD手術から角膜不全発症までの平均期間は 32 ヶ月で。術後3 年、6 年、9 年で角膜不全の発症率は、それぞれ 4.7%、9.2%、14.8% だった。
・対照群の平均視力 1.11±1.36 logMAR 角膜不全群の最終平均視力は 1.96±1.25 logMARだった (P < .001)。
・角膜代償不全の有意な危険因子は、手術時の年齢(高齢)、フックス角膜ジストロフィーまたはICE症候群の既往、低眼圧、チューブの角膜への接触だった。
・結論: GDD 術後の角膜生存率は経過とともに直線的に減少し、9 年で 85.1% だった。角膜不全は、GDD術後の視力低下を起こす合併症であり、チューブの配置など、このリスクを軽減する可能性のある方法についてさらに調査する必要がある。(CH)