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American Journal of Ophthalmology

2023
249巻

視神経乳頭陥凹と脳容積との関連

American Journal of Ophthalmology 249巻(5号)2023

An association between large optic cupping and total and regional brain volume: The Women’s Health Initiative.
Wang C et al(IL USA)
Amer J Ophthalmol 249(5): 21-28, 2023
・視神経乳頭陥凹と脳容積との関連を検討した。
・Women’s Health Initiative (WHI) Sight Examination研究で、cup-to-disc ratio(CDR)測定を行ない、WIH Memory研究でMRI検査で脳容積を測定した65~79歳の緑内障を持たない471名の女性(69.2±3.6歳、92.8%が白人)を対象とした。
・CDR値は両眼の立体写真をとり、縦のCDR値を求めた。
・どちらかの眼で、CDR値が0.6以上のものを大きなCDRと規定して解析した。
・471名の女性のうち、34名(7.2%)が大きなCDRであった。
・MRIでの側脳室の大きさは、大きなCDRの人はそれ以下のCDRの人と比較して、3.01cc大きかった(95%CI=0.02~5.99 p=0.048)。
・また、大きなCDRの人は、前頭葉の大きさが4.78cc小さく(95%CI=-8.71~0.84 p=0.02)、後頭葉の大きさが1.86cc小さかった(95%CI=-3.39~-0.3 p=0.02)。
・大きなCDRの人は視神経や脳の加齢を示している可能性がある。(TY)

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