Amer J Ophthalmol 256(12):118-125, 2023
Zhang Yu et al(China)
Influence of goniotomy size on treatment safety and efficacy for primary open-angle glaucoma: a multicenter study.
・POAGに対して、PEA+IOL手術(PEI)と同時あるいは単独で行った隅角切開(120,240,360度切開)の効果と安全性について、多施設で検討した。
・手術成功とは術後眼圧が追加手術なしで、6-18mmHgで、IOPが20%以上低下したものとした。
・追加点眼薬が必要な場合は条件付き成功、不要な場合は完全成功とした。
・231例を平均14.4±8.6か月(6.0-48.0)経過観察した。
・眼圧下降、術後点眼薬数、生命表分析では、3群間に有意差は見られなかったが、前房出血は360度切開が最も多かった。
・12か月後の完全と条件付き成功率は、単独手術では、120,240,360度切開で、35.1%,46.1%,45.0%(完全)、66.4%,75.1%,75.1%(条件付き)。
・PEI併用手術では、52.9%,61.6%,51.4%(完全)、67.0%,82.7%,79.5%(条件付き)であった。
・POAGにおいて、120,240,360度切開は、PEIを同時に行っても、行わなくても、眼圧下降効果はほぼ同等であり、360度切開は前房出血をきたしやすく、120度切開で十分であると考えた。(TY)