Singh RB, Parmar UPS, Jhanji V. Prevalence and economic burden of keratoconus in the United States. Am J Ophthalmol 2024; 259: 71-78.
・米国でMedicaidとChildren’s Health Insurance Program (CHIP) に登録されている国民で円錐角膜と診断された者を対象とした。
・円錐角膜の有病率について2016年1月から2019年12月までのコホート研究(前向き研究)を行った。対象は約69,502,000名(米国民の20~21%)。Alaska, Utah, Alabama, Vermontの4州を除いて全土の加入者である。
・円錐角膜の有病率は、2016年では0.04% (27,801/69,502,000)、2016年の0.03% (16,266/54,219,600)から増加している。性別では女性の方がtotalで52.47%とやや多く、年代ではどの年でも18-39歳が高い有病率・有病者数を示し、40-64歳がそれに次いでいた(Table 2)。民族ではBlackがもっとも多く、次がHispanicだった。
・上記有病率の結果を得て、円錐角膜による個人の経済的損失について、2011年にRebenitschらが報告した方法(Am J Ophthalmol 2011; 151: 768-773)に則って、クリニックへの通院、コンタクトレンズ、手術、手術合併症などにかかわる生涯の負担額の平均値と中間値で示した。期間中のインフレ補正も行って算出し、米国全国民に換算した結果も示した。(KH)