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British Journal of Ophthalmology

2012
96巻

硝子体手術時のPVD作成法

British Journal of Ophthalmology 96巻(11号)2012

Non-aspiration technique to induce posterior vitreous detachment in minimum incision vitrectomy system.
Takeuchi M et al(防衛医大)
Brit J Ophthalmol 96(11): 1378-1379, 2012
・通常、PVD作成には硝子体ゲルを能動的に吸引することによって行われるが、この方法はMIVSでは難しいので、Diamond dusted membrane scraper(スクレーパ)を使用する方法を紹介する。
・黄斑部のposterior precortical vitreous pocket(PPVP)の部位ではその後壁は薄い硝子体皮質の膜だけであるので、その耳側でTriamcinoloneで後部硝子体を可視化し、スクレーパで硝子体皮質に穴を開け、やや広げたのち、その穴に向って灌流液を吹き込み、後部硝子体と網膜を分離させる方法である。
・ただ、黄斑部を障害する可能性が多少あるので、最初はやはりシリコンチップ針やカッターで吸引する方法を勧める。
・これで駄目な時に、スクレーパを使用する方法を用いるのが良い

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