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British Journal of Ophthalmology

2012
96巻

病的な近視眼の脈絡膜血管新生に対するベバシズマブ硝子体注射の長期結果

British Journal of Ophthalmology 96巻(8号)2012

Long-term results of intravitreal bevacizumab for choroidal neovascularisation in pathological myopia
Magda Gharbiya et al (Rome ,Italy)
Br J Ophthalmol 2012 ;96 :1068-1072
・近視眼の新生血管(mCNV)へのIVBの長期結果と予後に影響する因子を検討する。
・mCNV30名の32眼に3ヶ月毎に1.25mg/0.05mlIVB術前後で最良矯正視力(BCVA)とCNVの範囲を比較。年令、眼軸、BCVA、CNVの範囲、場所、PPAの範囲により予後の因子となりうるものを検討した。
・患者は病的近視(-6.0D以上又は眼軸26.5㎜以上)中心窩下又は傍中心窩CNV(傍中心窩CNVは中心窩無血管域にはかからないか、200㎛以内)。FAでCNVの漏出あり。
・継続する又は再発したFAの漏出、OCT上網膜内又は網膜下に継続する又は再発する浮腫、mCNVからの新しい網膜下出血のある場合は、同量のIVBを追加した。CNVよりのFAの漏出か、OCT上液体の貯留が無くなるまで毎月追加とした。
・術前視力30.1文字(ETDRS letters)が2年で46.6、3年で45.4。中でも特に最初の3ヶ月での改善が大きかった(P<0.0001)。 FA上漏出の継続は1年(21.9%)、2年(6.3%)、3年(0%)。中心窩下CNVよりも傍中心窩CNVの方が明らかに改善した。
・IVB療法は、3年まではmCNVの視力を改善させると証明された。IVB後はCNVが明らかに縮小したが、PDT後はむしろ拡大した報告もある。再治療を決める要因として大切なのはPPAの範囲である。脈絡膜の虚血は、VEGFを増加させる。これはCNVの活動を増加させる。ゆえにCNVのIVB治療に対する反応を減弱させる。(YM)

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