Position of the central retinal vessel trunk and pattern of remaining visual field in advanced glaucoma.
Huang H et al(China)
Brit J Ophthalmol 97(1): 96-100, 2013
・進行した緑内障患者で、視神経乳頭部の中心網膜血管幹(CRVT)の位置と残存視野形状、RNFLの厚みとの関連を検討した。
・視野形状は中心視野の島が残ったCI群21例と、耳側視野が残ったTI群22例に分け、CRVTが篩状板から出てくる位置は写真で判定した。
・両群間には年齢、性、中心角膜厚、屈折度、眼軸長、平均RNFL厚には有意差がなかった。
・ただ、耳側のRNFL厚はCI群ではTI群より有意に厚く(48.1±5.5:37.2±7.9 p<0.001)、鼻側では有意に薄かった(41.6±8.3:48.0±7.8 p=0.01)。
・CRVTの位置はCI群ではTI群より有意に耳側乳頭側に寄っていた(6/21:0/22 p=0.009)。
・CRVTから乳頭耳側縁までの距離/乳頭径の値はCI群ではTI群より有意に小さかった(0.55±0.07:0.79±0.08 p<0.001)。
・視野欠損のパターンはCRVTの位置と関連しており、中心視野残存眼ではCRVTが耳側視神経乳頭側にある傾向があった。(TY)