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British Journal of Ophthalmology

2013
97巻

閉塞性睡眠時無呼吸は非動脈炎性虚血性視神経症のリスクファクターか

British Journal of Ophthalmology 97巻(2号)2013

Obstructive sleep apnoea prevalence in non-arteritic anterior ischaemic optic neuropathy.
Arda H et al(Turkey)
Brit J Ophthalmol 97(2): 206-209, 2013
・非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)における閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の頻度を調査した。
・OSAは睡眠中に酸素飽和度が低下するもので上気道が完全に(apnoea)あるいは部分的に(hypopnoea)閉塞されるもので、30歳から60歳の女性で2%、男性で4%にみられるものである。
・NAIONは50歳以上の10万人に2.3-10.2人に発生するもので、いくつかのリスクファクターが報告されている。
・それは、高齢、高血圧HT、糖尿病DM、動脈硬化、高コレステロール血漿、夜間低血圧、小乳頭C/D比等である。
・今回、20名のNAIONと、DMやHTなどのNAIONのリスクファクターを持った年齢、性、BMI、喫煙、アルコール摂取や全身疾患などをマッチさせた20名で検討した。
・両群間で唯一差のあったのは首周り(NAION群:コントロール群は37.95±4.94:33.85±2.92 p=0.003)だけであった。
・NAION群ではOSAは85%にみられたが、コントロール群ではOSA65%であり、両者間に有意差はなく(p=0.144)、NAION群でもコントロール群でもOSAは高い有病率であった。
・このことから、OSAはそれ自体ではNAIONのリスクファクターになるものではなく、DM、HTや動脈硬化など血管内皮に影響を及ぼす同じ因子を持っていることによるのであろう。(TY)

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