A randomised, double-masked comparison study of diquafosol versus sodium hyaluronate ophthalmic solutions in dry eye patients
Takamura E et al(東京女子医大)
Br J Ophthalmol 96:1310-1315,2012
・ドライアイ患者に対する3%ジクアホソル点眼と0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼の有効性と安全性を比較検討した。
・20歳以上、シルマーテスト<5mm/5minフルオレセインとローズベンガル染色スコア3以上のドライアイ患者286人をジクアホソル点眼対ヒアルロン酸ナトリウム点眼の無作為化二重盲検比較を行った。
・フルオレセイン染色スコア:ジクアホソル点眼 -2.12±0.14
ナトリウムヒアルロン酸点眼 -2.08±0.13
・ローズベンガル染色スコア:ジクアホソル点眼 -3.06±0.19
ナトリウムヒアルロン酸点眼 -2.38±0.18
フルオレセイン染色スコアではと同等の改善が認められ、ローズベンガル染色スコアではジクアホソル点眼グループ統計学的に有意な改善を示した。(p=0.010)
BUT、自覚症状も同等に改善していた。
・薬物有害反応発生率はジクアホソル点眼グループで15.3%、アルロン酸ナトリウム点眼グループで4.9%と重要な相違が認められた。(p =0.005)。しかし、重篤な症状はなかった。
・ドライアイ患者の治療で、ナトリウムヒアルロン酸ナトリウム点眼と比較されるとき、ジクアホソル点眼がフルオレセイン着色スコアの同等の改善とローズベンガル着色スコアの良好な改善を示した。
・ジクアホソル点眼は高い臨床的有効性と安全性を持っている。(CH)