眼科JOURNALトップ > British Journal of Ophthalmology > 全身性エリテマトーデス(SLE)患者での網膜静脈閉塞症の危険性

British Journal of Ophthalmology

2013
97巻

全身性エリテマトーデス(SLE)患者での網膜静脈閉塞症の危険性

British Journal of Ophthalmology 97巻(9号)2013

Risk of retinal vein occlusion in patients with systemic lupus erythematosus: a population-based cohort study
Yung-Chang Yen, et al. (Taiwan)
Br J Ophthalmol 97(9):1192-1196, 2013
・SLE患者でのRVOの発生率とRVOになった患者の冠動脈疾患(CAD)、糖尿病、高脂血症、高血圧、脳卒中の同時罹患率を調べた。
・2001~2006年、新たにSLEと診断され、基準を満たした6756人(男性735人、女性6021人)を4年間経過観察した。コントロール群40536人
・SLE群のRVOの発生率はコントロール群の3.46倍だった。
0-49歳のSLE群でだけ際立って高く、0-49歳のコントロール群の7.92倍だった。
また、SLE患者の女性に多く、コントロール群の女性の3.33倍だった。
高血圧の同時罹患率のみRVOの発生率と関連していた。
・SLEでの高血圧やステロイド使用からのアテローム性動脈硬化症が網膜症の発症に関与するかもしれない。(CH)

過去のアーカイブ