Management of recurrent corneal erosions: are we getting better?
Rita Mencucci, Elenora Favuzza
Editorial: Br J Ophthalmol 98(2): 150-151,2014
1872年に最初の再発性角膜びらん(RCES)がintermittent neuralgic vesicular keratitisとして報告。元々は外傷既往に関連するもの、その後角膜上皮やBowman膜の不整と関連。
1944年Chandlerによって one of the most remarkable disorders of the eyeと言われた
そして現在においてもgreat challengeとされている
治療の目的は上皮の基底膜への接着を強め、症状の緩和と再発の予防
治療の歴史:
19世紀の終わり 抗生剤眼軟膏の夜間点入と圧迫眼帯
1900年のはじめには科学焼灼(chemical cauterization)が導入された。角膜上皮を剥いで、塩素水・トリクロロ酢酸・ヨウ素水を用いて焼灼する
1960年代と70年代は潤滑剤の点眼・ゲル・軟膏とパッチ、現在も主流
効果ないときは急性期にはbandage contact lensが考えられる。
保存的治療で難治な場合は
1980年代になりsuperficial keratectomy(ジストロフィー)、anterior stromal puncture(外傷)が報告。しかし前者は再発予防において満足する結果ではなく、後者は再発予防には効果的だが、周辺部の外傷後のものにしか用いることができないという問題がある
1980年代の半ば エキシマレーザーを用いたphototherapeutic keratectomy(PTK)が導入非常に正確な組織除去と広範囲の治療が得られる点で有効で成功率は74-100%と報告。
外傷眼での成功率がジストロフィー眼よりも高い。
欠点はhazeと屈折値の変化と高額な治療機器が必要
それに代わる治療法:
medical therapy: metalloproteinases, oral tetracycline and topical corticosteroidの単独あるいは併用療法や自家血清療法(ファイブロネクチン)が報告
surgical approach:alcohol delamination(ALD)がDuaらによって2003年に報告
PTKがBowman膜の一部を破壊するのに対して、ALDは破壊しない
2012年Cochrane reviewはRCESに対する治療においてよくデザインされたトライアルが必要であると報告(MM)