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British Journal of Ophthalmology

2015
99巻

水泳用ゴーグルは緑内障有病率の増加と結びつかない

British Journal of Ophthalmology 99巻(2号)2015

Swimming goggle wear is not associated with an increased prevalence of glaucoma
Maria Franchina, et al. (Australia)
Br J Ophthalmol 99(2): 255-257, 2015
目的:小さくてきつい水泳用ゴーグルを頻繁に付けていると眼圧が上昇するとの報告がある。
成人スイマーでの緑内障有病率が増加しているか検討した。
対象と方法:オーストラリア、パースで、4種類の一般的なスイミングゴーグルを使用している人にアンケート調査、icareでの眼圧測定、Humphrey SITA fast、OCTで神経線維層の厚さを測定した。
スイマー群 204人 平均年齢55.3歳 男性81人、女性123人、水泳回数平均週1回 3.5時間
83.8%がいつも装用 48.5%が10年以上装用
非スイマー群 99人 平均年齢58.56歳 男性66人、女性33人
結果: スイマー群 15.1±3.6 mm Hg、    非スイマー群 15.3±3.9 mm Hg
スイマー群 右94.0μm、左93.7μm  非スイマー群 右93.0μm、左93.7μm
スイマー群のなかで、ゴーグルのタイプやゴーグル装用期間での相違もなかった。
結論:水泳ゴーグルをつけることは、緑内障の危険がないことを示唆す。(CH)

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