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British Journal of Ophthalmology

2015
99巻

高度近視眼に対する黄斑前膜手術

British Journal of Ophthalmology 99巻(6号)2015

Outcomes of epiretinal membrane surgery in highly myopic eyes
Jean-Baptiste Conant, et al. (France)
Br J Ophthalmol   99 (6):859-863,2015
目的:高度近視眼での黄斑前膜に対する手術結果を近視のない眼と比較する。
対象と方法:高度近視眼グループ 57眼(平均年齢64.5 ± 10.4歳、平均眼軸長27.3±1.1mm)
   コントロールグループ 57眼(平均年齢71.6 ±5.7歳、平均眼軸長23.1s±1.0mm)
硝子体手術を施行。60歳以上の患者には白内障施術も同時に行った。
結果:高度近視眼グループ 術前BCVA 0.62±0.23 logMAR → 手術1年後 0.27±0.2 1ogMAR 
57眼中44眼が2 line以上視力改善した。
8眼に後部ぶどう腫があり、BCVA 0.29±0.16 logMARで他の高度近視眼やコントロールより低かった。
   コントロールグループ 術前BCVA 0.61±0.22 logMAR→手術1年後 0.25±0.15 logMAR 
57眼中47眼が2 line以上視力改善した。
両グループでCMT改善。BBG使用した症例と使用しなかった症例で差はなかった。
術中合併症は網膜裂孔で、高度近視眼グループ4眼、コントロールグループ3眼。術後合併症はなかった。
結論: 両グループで類似した機能的、解剖学的な結果を残した。より長い眼軸は視力の改善と合併症に影響しなかった。(CH)

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