Visual acuity and contrast sensitivity following Descemet stripping automated endothelial keratoplasty
Marcus Ang, et al. (Singapore)
Br J Ophthalmol 2016(3);100:307-311
目的:DSAEK後の視力とコントラスト感度の改善について検討した。
対象と方法:128人128眼(フックス角膜変性症61眼、と水疱性角膜症67眼)、平均年齢67歳、女性70眼、男性58眼。術後24ヶ月以上経過観察して視力とコントラスト感度を検討した。
結果:術前視力 FED 0.66±0.6 logMAR、BK 1.3±0.7 logMARと、BKの方が悪かった。
術後視力 術後6ヶ月の時点でBKの方が良い改善を示した(FED 0.4±0.7 logMAR、BK 1.0±0.7 logMAR)。術後12ヶ月ではFED 0.22±0.1 logMAR、BK 0.27±0.1 logMARでFEDの方が良かったが、術後24ヶ月には有意差はなくなった。
コントラスト感度はFEDでは術後6ヶ月でかなり改善した。その後は術後24ヶ月まで変化はなかった。BKでは術後1年かけてゆっくり改善した。その後、変化はなかった。
グラフト厚は平均156μmで、グラフトの厚さと視力、コントラスト感度に関連はなかった。
結論:DSAEK後、視力とコントラスト感度が改善しているが、BKの方がFEDより視力の回復に時間がかかった。角膜実質の改善に時間がかかるのかもしれない。(CH)