Changes in corneal endothelial cell density and the cumulative risk of corneal decompensation after Ahmed glaucoma valve implantation
Kyoung Nam Kim, et al. (Korea)
Br J Ophthalmol 2016(7);100:933-938
目的:アーメドインプラント(AGV)後の角膜内皮細胞の変化と角膜機能不全のリスクを検討した。
対象と方法:AGV後5年以上経過し4回以上スペキュラがとれた患者72眼、コントロール眼 31眼
術後、6ヶ月以上続く角膜浮腫を角膜機能不全と定義した。
コントロール眼は緑内障治療中の症例で点眼治療のみで手術既往無しの症例。
結果:平均経過観察期間43.1ヶ月。術後、チューブの角膜への接触はなかった。
AGV後5年で角膜機能不全になったのは3.3%だった。
コントロール眼と比較し、ECD損失率がとても高かった。(AGV -7.0±5.2%/ 年、コントロール眼 -0.1±2.4%/年 (p=0.001))
しかし、長い経過観察期間中に損失率は徐々に緩やかになった。ベースライン〜術後1年 -10.7%(p<0.001)、術後1年〜2年 -7.0%(p=0.037)、術後2〜3年後 -4.2%(p=0.230)、術後3年〜最終 -2.7%(p=0.111)
結論:今までの3つの報告で、緑内障インプラント手術後1年から2年の間は絶え間ないECDの減少を認めたと報告がある。この研究ではECD損失率はコントロール眼と比較し、AGV後は有意に高かったが、それは術後2年までであった。そして術後5年での角膜機能不全は3.3%だった。(CH)