Predictors of intraocular pressure change after phacoemulsification in patients with pseudoexfoliation syndrome.
Moghimi S et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 101(3): 283-289, 2017
・非緑内障眼で偽落屑症候群PXS眼で、PEA後の眼圧下降と前房形態について検討した。
・前房深度ACD、前房面積ACA、虹彩厚、虹彩面積、虹彩曲率、水晶体膨隆度、隅角開放距離AOD500・AOD750、線維柱帯虹彩空間TISA500・TISA750を術前と術後3か月目に測定した。
・術中の超音波エネルギー総和CDE、吸引時間、潅流液量も記録した。
・眼圧は18.1±3.4から術後3か月で14.8±3.6に減少(p<0.001)。
・隅角係数ACD,ACAは術後有意に増加した(p<0.001)。
・多変量解析では、術前眼圧値(p=0.002)、使用潅流液量(p=0.04)が有意に眼圧低下と正に関連していた。
・過去の報告にもPXSでの超音波乳化吸引白内障術後の眼圧下降について、20%との報告、11%との報告、16%という報告などがあるが、非緑内障のPXSでは中等度の眼圧下降が得られることは間違いなさそうである。(TY)