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British Journal of Ophthalmology

2017
101巻

眼圧下降による篩板の移動

British Journal of Ophthalmology 101巻(3号)2017

Relationsip between corneal hysteresis and lamina cribrosa displacement after medical reduction of intraocular pressure.
Lanzagorta-Aresti A et al(Spain)
Brit J Ophthalmol 101(3): 290-294, 2017
・61例61眼の高眼圧症あるいは未治療のPOAGを対象にして、治療による眼圧下降と、篩板LCや篩板前組織の移動、Ocular Response Analyzerでの角膜硬性CHについて、治療前と治療後1週間で比較した検討した。
・眼圧値は1週間で25.67±12.56から18.91±6.73に減少。
・対象は眼圧が21mmHgを超えるOH、視野欠損のあるPOAGで、視力0.5以上、CCTが520-580μm、球面屈折度が-2.0D~+2.0Dで、年齢59.8±21.3歳。
・コントロール群は眼圧が21mmHg以下で年齢をマッチさせている。
・LC厚は132.66±37.40→160.09±41.13(p=0.000)、LC距離は258.53±145→239.86±135(p=0.016)と有意差があった(p=0.016)。
・篩板前組織は厚みも移動もなかった。
・LC移動と関連のあったものはCH(相関係数=0.48)と年齢(相関係数=0.42)であった。(TY)

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