The role of specific visual subfield in collisions with oncoming cars during simulated driving in patients with advanced glaucoma
Shiho Kunimatsu-Sanuki. et al (Tohoku, Japan)
Br J Ophthalmol 101(7):896-901, 2017
70歳以下の正常者43人と、95人の両眼とも-12dB以下の後期緑内障患者を、2つの衝突シナリオのドライブシミュレーターで調査 両群とも直近3カ月に運転をしている
DSを使用するまえに、年齢性別、運転週間と運転歴(免許習得からの期間、1週間の運転時間、直近5年間の交通事故歴)、現病歴、BCVA、IOP、スリット、隅角、眼底写真、HFA24-2を調査
それぞれ眼の視野検査から、感度の高い点を抽出したintegrated visual field(IVF)を作成し、0-12°と13-24°の二つの半視野に分け、中心部の視野をさらにセグメントに分けて評価した
DS:Honda Safety Naviシステムを使用 必要と感じた時に、ブレーキのみ使用する
結果
患者背景:緑内障群のほうが平均年齢と運転歴が長かった
少なくとも1回事故を起こしたのは緑内障群80%、正常群26%
事故群では非事故群より高齢で、より矯正視力が悪く、下方視野の感度が低かった
中心部視野ではVFEとVFFの感度が有意に低かったが、その他は有意差はなかった
結論:下方視野感度低下、年齢、矯正視力低下は前方を横切る形の車に衝突する危険性が高かった(MM)