One-year outcome after Descemet membrane endothelial keratoplasty (DMEK) comparing sulfur hexafluoride (SF6) 20% versus 100% air for anterior chamber tamponade
Friederike Schaub,et al. (Germany)
Br J Ophthalmol 2017(6);101 :902-908.
目的:DMEKの移植片接着のための前房タンポナーデに20%SF6ガスまたは100%空気を使用し、術後1年の視力、角膜内皮細胞密度、合併症などについて調査した。
対象と方法:DMEK 854眼、 20%SF6ガス 105眼、100%空気 749眼。
結果:
術後1年 20%SF6 100%空気
視力 0.11 ± 0.10 logMAR 0.16 ± 0.15 logMAR
ECD 1734.05 ± 269.0 cells/mm2 1677.42 ± 414.14 cells/mm2
ECD損失率 35.8% 38.1 %
CCT 573.56 ±59.27μm 557.79 ±52.68μm
再注入 25眼(23.8%) 404 眼(53.9%)
拒絶反応 1眼 2眼
再移植 3眼 (2.8%) 17眼 (2.3%)
再注入は20%SF6ガスで有意に低かった。(P<0.001)
結論:移植片剝離がDMEK後の最もよくある合併症である。
20%SF6ガスの眼内滞留はおよそ12日間に対し、100%空気がおよそ5日間なので、移植組織剝離がしばしば起こると考えられる。20%SF6ガスの前房タンポナーデは、術後1年以内のDMEK術後の臨床転帰に悪影響を与えないが、再注入は減ると思われる。(CH)