Quarter-Descemet membrane endothelial keratoplasty (Quarter-DMEK) for Fuchs endothelial corneal dystrophy: 6 months clinical outcome
Vasiliki Zygoura, et al. (Netherlands)
Br J Ophthalmol 2018(10);102:1425-1430.
目的:FECDに対するQuarter-DMEKの最初の症例群を評価し、技術の実現可能性、臨床転帰および合併症を評価した。
対象と方法:FECDのためにQuarter-DMEKを受けた12人12眼(平均年齢67±8歳;範囲58-82歳)。偽水晶体眼9眼、有水晶体眼3眼。
Quarter-DMEKドナー組織は8人9眼、死亡から手術までの平均期間は15.2±2日(範囲13-18日)、平均保存期間は14.3±1.5日(範囲13-17日)、Quarter-DMEK移植片は直径11.5mmの1/4で推定面積は約34 mm 2。これは標準的な円形8.5 mm DMEK移植片の面積の約半分である。
術後2週間の抗菌点眼剤および術後4週間1日4回の0.1%デキサメタゾン点眼、その後1日4回の0.1%フルオロメトロン点眼に切り替え、術後9ヶ月までに1日1回にした。
結果:術後6ヶ月で、視力は全例20/40(0.5)以上に改善した。11眼(92%)は20/25(0.8)以上、6眼(50%)は20/20(1.0)以上に達した。
平均中心角膜内皮細胞密度(ECD)は術前 2855±161 cells/ mm2、術後1か月1255±514 cells/ mm2、3ヶ月で1058±455 cells/ mm2、6ヶ月で968±427 cells/ mm2と減少した。
平均中心角膜厚は、術前662±100 μm、術後1ヶ月 601±79 μm、3ヶ月 546±46 μm、6ヶ月 545±40 μmだった。
4眼(33%)で部分的な移植片剥離を示し、そして前房内空気再注入を受けた。眼圧上昇は3眼で認めた。
結論:Quarter-DMEKは、従来のDMEKと同様の手術結果を可能にする実行可能な手術である。術後1ヶ月以内のECDの比較的大きな低下は、より広範囲の内皮細胞遊走または測定誤差(移植片の端で)から生じた可能性がある。長期的な結果が従来のDMEKの結果と似ている場合、Quarter-DMEKは内皮移植片の有用性を4倍にする可能性がある。(CH)