Outcomes of ultrathin Descemet stripping automated endothelial keratoplasty (UT-DSAEK) performed in eyes with failure of primary Descemet membrane endothelial keratoplasty (DMEK)
Shmuel Graffi, et al. (Italy)
Br J Ophthalmol 2019(5);103:599-603.
目的:初回デスメ膜角膜内皮角膜移植術(DMEK)の不全症例に対する超薄型角膜内皮移植術(UT-DSAEK)の結果を評価すること。
対象と方法:初回DMEKの移植片不全後にUT-DSAEK(100μm以内)を受けた患者の21眼 (男性10人、女性11人、平均年齢69.2±7.2歳)、偽水晶体水疱性角膜症3眼、フックス角膜内皮変性症18眼。
合併症、矯正視力、角膜内皮細胞密度(ECD)、中心移植片厚(CGT)を検討した。
結果:併存疾患のない17眼(加齢黄斑変性2眼、網膜剥離の既往1眼、進行した緑内障1眼を除外)のみを考慮した場合、視力は術後6ヵ月後の視力は、20/40以上は100%、20/25以上は53.3%、20/20以上は26%だった。 術後12ヵ月後では20/25以上92%、20/20以上31%だった。
平均術前ドナーECDは2514±149 cells / mm2、術後6ヵ月1704±319 cells / mm2、術後12ヶ月1534±369 cells / mm2に減少した。術後12ヶ月での平均ECD損失率は38.9%であった
UT-DSAEKの6ヵ月後、CGTは平均81±34μm(範囲34-131μm)だった。
術中合併症はなかった。術後合併症は1眼でUT-DSAEKの2日後に移植片にしわを認めた。 4眼でIOL混濁を発症し、そのうち2眼がIOL交換を受けた。
結論:UT-DSAEKは初回DMEKの移植片不全後に、再DMEKの結果に匹敵する優れた視力結果、合併症のリスクが低い事を示した。(CH)